配信の時間帯について、ネット上の情報はほぼ一致しています。「ゴールデンタイムは18〜22時」「夜21〜24時が視聴者が多い」。ただし、その根拠となる実数を出しているところはほとんどありません。
当サイト(FanLoop 発見)はTwitchとYouTubeのライブ配信を30分おきに観測していて、直近30日で346万4,742件のサンプルが溜まっています。ここから「何時に何本の配信があるか(供給)」と「その時間の配信は1本あたり何人に見られているか(需要)」を分けて集計したところ、通説とはずれる結果が出ました。
時間帯別の実測:配信本数と1配信あたりの同接
JST 0時〜23時、30日分・346万4,742サンプルの集計です。
時刻平均同時配信数全体比1配信あたり平均同接0時4,592本8.0%55.4人1時3,696本6.4%56.4人2時3,035本5.3%56.9人3時2,337本4.0%54.5人4時1,846本3.2%54.0人5時1,531本2.7%52.8人6時1,316本2.3%52.3人7時1,209本2.1%52.2人8時1,141本(最少)2.0%52.5人9時1,211本2.1%51.5人(最少)10時1,333本2.3%52.9人11時1,469本2.5%54.0人12時1,510本2.6%55.6人13時1,675本2.9%55.4人14時1,903本3.3%53.9人15時2,096本3.6%53.1人16時2,210本3.8%53.8人17時2,233本3.9%61.8人18時2,203本3.8%73.2人19時2,336本4.0%83.3人(最多)20時2,895本5.0%79.7人21時3,966本6.9%65.4人22時4,891本8.5%57.6人23時5,112本(最多)8.9%54.9人
FanLoop 発見
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配信が最も多いのは23時、視聴者が最も厚いのは19時
この2つのピークが4時間ずれているのが、今回いちばん大きな発見です。
19時と23時を並べると差がはっきりします。
19時23時差平均同時配信数2,336本5,112本23時が2.19倍1配信あたり同接83.3人54.9人23時は0.66倍
23時は19時の2.19倍の配信が走っていて、それでいて1本あたりの視聴者は3分の2しかいません。視聴者の総量そのものは深夜のほうが大きいのですが、その総量を分け合う配信の数がそれ以上に増えるので、1本あたりの取り分は下がります。
「22時に配信」が一番損をしている理由
多くのメディアが勧める18〜22時のうち、後半の21〜23時は配信本数が急増する時間帯です。全体の8.9%が23時、8.5%が22時、6.9%が21時に集中していて、この3時間だけで1日の24.3%の配信が走っています。
一方で1配信あたりの同接は、19時の83.3人をピークに21時65.4人、22時57.6人、23時54.9人と落ちていきます。視聴者は21時以降ゆるやかに減っているのに、配信は増え続けているわけです。
18〜20時なら、配信本数は全体の3.8〜5.0%と少なめで、1配信あたりの同接は73.2〜83.3人と最も厚い。同じ「夜の配信」でも、2時間早めるだけで条件がかなり変わります。
「朝・昼が穴場」は本当か
配信アプリ系のメディアでよく見る「新人の穴場は朝7〜9時と平日昼12〜14時」という説を、実測で確かめます。
配信が空いているのは事実です。 8時の平均同時配信数は1,141本で終日最少、7時1,209本、9時1,211本と続きます。最多の23時(5,112本)と比べると4.48倍の差があり、競合の少なさは数字のとおりです。
ただし視聴者も同時に少なくなります。 1配信あたりの同接は9時が51.5人で終日最低、7時52.2人、8時52.5人。19時(83.3人)の6割程度です。
つまり朝は「競合が少ないが、見る人も少ない」時間帯で、穴場という表現は半分だけ正しいことになります。競合の少なさと視聴者の厚さを両方満たすのは、実測では17〜20時でした。17時から同接が61.8人に跳ね上がる一方、配信本数はまだ全体の3.9%に留まっています。
曜日別:土日が突出、月曜が最少
こちらは掲載プロフィールのうち配信履歴グリッドを持つ1,620人分を集計した、曜日ごとの配信量です。
土曜(16.7%)と日曜(16.6%)が突出し、月曜・火曜(12.7%)が最少で、土曜は月曜の1.32倍の配信量です。金曜(14.3%)は平日で唯一多い曜日でした。
土日は視聴者も増えますが、同時に配信も増えます。時間帯と同じ構図なので、はじめて曜日を固定するなら、配信量が最も薄い月曜・火曜の夕方は検討する価値があります。
TwitchとYouTubeで山の形が違う
同じ1,620人の集計を、プラットフォーム別に分けたものです。
最も配信が多い時刻最も少ない時刻ピークと底の差20〜23時の集中度Twitch22時8時4.5倍30.6%YouTube22時5時9.4倍41.0%
ピーク時刻はどちらも22時で同じですが、山の尖り方がまるで違います。YouTubeは夜の4時間に配信の41.0%が集中し、ピークと底の差が9.4倍。対してTwitchは4.5倍で、日中もそれなりに配信が動いています。
日中や朝に配信する場合、YouTubeでは同時間帯の配信が極端に少ない反面、視聴者もほぼ同じだけ減ります。Twitchのほうが一日を通してライブを見る習慣が根づいているぶん、時間帯を外したときの落ち込みは緩やかです。
NOTE: 時間帯の数値は2026年9月時点、当サイトが直近30日に観測したライブ配信346万4,742サンプル(JST・30分間隔・Twitch中心)の実測です。「平均同時配信数」は延べ観測数を観測回数(30日×毎時2回=60)で割った値で、その時刻に平均して何本の配信が同時に走っていたかを表します(同接が取得できた配信のみ。取得率は約79%のため、実際の配信数はこれより2割ほど多くなります)。「1配信あたり平均同接」は平均値のため、大型配信やイベントに引き上げられます(当サイト実測では同接の平均68人に対し中央値は5人です。配信者の平均同接は何人?を参照)。したがって本記事の数値は「その時間帯に視聴者がどれだけ厚いか」の相対比較としてお読みください。曜日別・プラットフォーム別は配信履歴グリッドを持つ1,620人分の集計で、配信量(供給)のみを表します。引用の際は「FanLoop 発見調べ」と時点の明記をお願いします。
自分の配信時間の決め方
実測から言えるのは3点です。
22〜24時は避けられるなら避ける。 配信の24.3%がこの3時間に集中し、1本あたりの取り分が最も薄くなる時間帯です
17〜20時が、競合の少なさと視聴者の厚さのバランスが最も良い。 19時の同接83.3人は終日最高で、配信本数はまだピークの半分以下です
朝を選ぶなら「見つかる導線」とセットで。 競合は4.48倍少ないものの視聴者も最少なので、配信中に偶然見つけてもらう確率は上がりません
そして、どの時間を選ぶかより効くのが「毎回同じ時間に配信すること」です。これはSERP上の各社が口を揃えている点で、実測データとも矛盾しません。視聴者が次を予測できるかどうかは、時間帯の有利不利より大きく効きます。
時間帯を最適化しても、そもそも配信一覧の中で見つけてもらえなければ同接は動きません。配信中の半数以上が同接5人以下という現実の前では、時間帯の調整は「見つかる導線」を作ったうえでの微調整です。切り抜きや横断的な発見面から入口を増やす方法はVTuber・配信者の探し方7選に、自分の配信を発見サイトに載せる方法はFanLoop 発見にまとめています。
よくある質問
Q. ライブ配信は何時にやるのが一番いいですか?
30日346万件の実測では、1配信あたりの視聴者が最も多いのは19時(平均83.3人)で、次いで20時(79.7人)、18時(73.2人)でした。配信本数は23時が最多(全体の8.9%)ですが、その時間の1配信あたり同接は54.9人まで下がります。競合の少なさと視聴者の厚さを両立するのは17〜20時です。
Q. ゴールデンタイムの22時に配信するのは損ですか?
視聴者の総量では深夜のほうが大きいものの、配信本数がそれ以上に増えるため1本あたりの取り分は減ります。実測では22時の1配信あたり同接は57.6人で、19時(83.3人)の69%でした。すでに常連がいる配信なら問題ありませんが、新規に見つけてもらうことが目的なら19〜20時のほうが条件は良くなります。
Q. 朝や昼の配信は穴場ですか?
平均同時配信数は8時が最少(23時の4.48分の1)で、競合が少ないのは事実です。ただし1配信あたり同接も9時の51.5人が終日最低で、19時の6割程度でした。「競合も視聴者も少ない」時間帯であり、穴場という表現は半分だけ当たっています。
Q. 配信は何曜日がいいですか?
配信量は土曜(16.7%)と日曜(16.6%)が最も多く、月曜・火曜(12.7%)が最少でした。土曜は月曜の1.32倍の配信が走ります。視聴者も土日に増えるため、競合の薄さを取るなら月曜・火曜の夕方が選択肢になります。
Q. TwitchとYouTubeで最適な配信時間は違いますか?
ピーク時刻はどちらも22時で同じですが、集中の度合いが異なります。YouTubeは20〜23時に配信の41.0%が集中しピークと底の差が9.4倍あるのに対し、Twitchは30.6%・4.5倍と平坦です。日中に配信する場合、Twitchのほうが落ち込みは緩やかです。
Q. 配信時間の長さはどのくらいがいいですか?
本記事の実測は時間帯のみを扱っており、配信の長さは集計していません。ただし観測上、視聴者が厚い17〜20時をまたぐように始めると、開始直後の同接が付きやすくなります。
まとめ
配信のピークは23時、視聴者のピークは19時で4時間ずれている。 23時は19時の2.19倍の配信が走り、1本あたりの同接は0.66倍
22〜24時に1日の24.3%の配信が集中する。 視聴者は21時以降減っているのに、配信は増え続ける
17〜20時が最もバランスが良い。 19時の平均同接83.3人は終日最高で、配信本数はまだ少ない
「朝が穴場」は半分だけ正しい。 競合は4.48倍少ないが、視聴者も終日最少
土日は月曜の1.32倍の配信量。 競合の薄さを取るなら月曜・火曜
YouTubeは夜集中(9.4倍)、Twitchは平坦(4.5倍)。 日中配信はTwitchのほうが落ちにくい
同接そのものの分布は配信者の平均同接は何人?、ゲーム選びの実測は配信者が多いゲームランキングにまとめています。
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AUTHOR
吉野有翔
FanLoop 代表
「広告に頼らない集客」をテーマに、紹介・口コミを仕組み化するツールFanLoopを開発・運営。配信者と店舗オーナーがファンの力で成長できる仕組みを追求している。