「お客さんが来ないんです」
飲食店・カフェのオーナーに話を聞くと、多くの方がこう言います。でも、ひとくちに「集客の問題」と言っても、詰まっている場所は店によってまったく違います。
「そもそも存在を知られていない」のか。「知られてはいるけど来店されない」のか。「来店されたけど二度目が来ない」のか。
この3つは、それぞれ原因も対策も違います。まずは、自分の店がどこで詰まっているのか診断するところから始めましょう。
第1層:そもそも「存在を知られていない」
お腹を空かせた人は、まず「地域名+ランチ」「地域名+カフェ」「◯◯駅 居酒屋」のようにスマホで検索します。このときに地図やリストに表示されなければ、見つけてもらえません。
特に路面に出ていない2階や地下の店、住宅街の店は、通りがかりの集客が弱い。Googleマップに出てこない、食べログにも情報が薄い店は、探している人にとって存在しないのと同じです。
処方箋:まずは「地図・検索で見つかる状態」を作る
Googleビジネスプロフィールを登録・整備しているか。料理写真・メニュー・営業時間・定休日が正確に載っているか。Instagramで看板メニューの写真を発信しているか。広告を出す前に、無料でできる土台が整っているかを確認します。
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第2層:知られてはいるけど「来店されない」
地図には出る。SNSもやっている。でも来店につながらない。これは「信頼の壁」にぶつかっています。
初めての店に入るのは、お客様にとって小さな賭けです。「美味しいのか」「自分の予算に合うのか」「雰囲気は合うか」。こうした不安を超える材料がないと、わざわざ足を運んではもらえません。
料理写真が少ない・暗い。口コミがほとんどない。メニューや価格帯がわからない。これでは「行ってみよう」とはなりません。
処方箋:「美味しそう・入りやすい」と思える材料を増やす
看板メニューの写真を魅力的に撮って蓄積する。価格帯がわかる情報を出す。口コミを1件でも増やす。
そしてもうひとつ、最も強い来店動機は「友達のおすすめ」です。「あの店美味しかったよ」の一言は、どんな広告よりも来店につながります。
第3層:来てくれたけど「二度目が来ない」
新規のお客様は来ている。でも一度きりで終わる。これが最も売上を不安定にするパターンです。
新規1人あたりの集客コストは、再来店してもらうより何倍もかかります。せっかく来てくれた人が一度で離れるなら、穴の空いたバケツに水を注いでいるようなもの。「美味しかったけど、なんとなく忘れた」で終わるお客様は少なくありません。
処方箋:来店後の「きっかけ」を残す
LINE公式アカウントを案内して、次回使えるクーポンを渡す。新メニューやイベントを定期的に知らせる。再来店の理由を、こちらから渡し続けることで常連化につながります。
3つの層を同時に改善する「紹介」という仕組み
ここまで3つの層を見てきましたが、実は「紹介」は3つすべてに効く施策です。
第1層(認知):友達がすすめれば、検索で見つからなくても知ってもらえる。第2層(信頼):「友達が美味しいと言っていた」がそのまま来店動機になる。第3層(再来店):紹介で来た人は店への印象が良く、常連化しやすい。
「客が来ない」の原因がどこにあるにせよ、紹介の仕組みを持っておくことは、あらゆる飲食店にとってプラスに働きます。会計時の声かけやLINEの文面は、飲食店の紹介文例集にそのまま使えるテンプレートをまとめています。
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AUTHOR
吉野有翔
FanLoop 代表
「広告に頼らない集客」をテーマに、紹介・口コミを仕組み化するツールFanLoopを開発・運営。配信者と店舗オーナーがファンの力で成長できる仕組みを追求している。