最初に言っておくと、この記事は「ポータルサイトを辞めましょう」という話ではありません。
エキテン、ホットペッパービューティー、しんきゅうコンパス。治療院向けのポータルサイトは、今でも一定の集客力を持っています。掲載しているだけで認知が取れるという面もある。
ただ、問題はこっちです。
「ポータルサイト以外の集客手段を持っていない」 という状態。
月3万円(上位プランなら5万円以上)を払い続ける以外に選択肢がない。掲載を止めたら新規が来なくなるから、止められない。
整体院の廃業率は95%を超えると言われています。施術所の数はコンビニの約2倍。この競争環境で固定費の見直しは生存戦略そのものです。
ポータルサイトに月3万を払う前に——あるいは払いながらでも——試してみる価値のある3つのことを紹介します。
1つ目:Googleビジネスプロフィールを「ちゃんと」やる
「もうやってますよ」と言う先生は多いですが、「登録した」と「ちゃんとやっている」はまったく違います。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、「地域名+整体院」で検索したときにGoogleマップと一緒に表示されるあれです。
これを「ちゃんとやる」とは:
投稿を週1回以上更新する(施術事例、健康コラム、営業のお知らせなど)
口コミに全件返信する(星の数よりも返信の丁寧さが見られている)
写真を定期的に追加する(院内・施術風景・先生の顔。最低20枚以上)
営業時間やメニューを正確に保つ
Googleビジネスプロフィールの最大のメリットは、無料だということ。そして「地域名+整体」「地域名+腰痛 治療院」という、最も来院意欲の高い検索に対して表示されます。
治療院は美容室以上に「地域ビジネス」です。半径3km以内の患者さんが大半。だからこそ、Googleマップでの露出は生命線。ポータルサイトに月3万を払う前に、無料のGoogleを最大限活用しているかを振り返ってみてください。
2つ目:LINE公式で既存患者との接点を切らさない
新規の集客も大事ですが、もっと大事なのは「既存の患者さんが離脱しないこと」。
治療院の離脱理由で最も多いのは、「なんとなく行かなくなった」です。痛みが治ったわけでもない。不満があるわけでもない。ただ「忘れた」。
「なんとなく」は、裏を返せば「思い出すきっかけがあれば来る」ということです。
LINE公式アカウントで月に1〜2回、軽いメッセージを送る。「季節の変わり目、腰に負担が出やすい時期です」「デスクワークの方向け・30秒ストレッチ」程度で十分。
ここでのポイントは、売り込みではなく、存在を思い出してもらうこと。
LINEは10代から60代以降まで幅広く使われているので、治療院の患者層との相性が良い。既存患者が1人離脱しなくなるだけで、新規患者を1人獲得したのと同じ効果があります。しかもコストはほぼゼロ。
3つ目:紹介プログラムを「仕組み」にする
これが一番、ポータルサイト依存から脱却するインパクトが大きい施策です。
治療院選びで患者が最も重視するのは「友人や家族からの紹介」。繁盛している院ほど紹介・口コミ経由の比率が高く、人気院では8〜9割に達するというデータもあります。
でも、多くの治療院は紹介を「仕組み化」できていない。紹介カードを作って受付に置くだけ。特典があるのかないのか、患者さんもよく分かっていない。
紹介プログラムをちゃんと仕組みにするとは:
特典を明確にする(紹介者にも被紹介者にもメリット)
デジタルで紹介できるようにする(LINEで送れるリンク)
院内に告知する(POPを置く。知らなければ使いようがない)
データを取る(誰が紹介して、誰が来たか。改善にはデータが必要)
この仕組みがあれば、毎月の新規のうち何割かを「紹介経由」で安定的に確保できるようになります。
3つの施策を並べてみると
3つ全部やっても、ポータルサイトの月額より安いことがほとんどです。
ポータルサイトを「攻め」で使えるようになる
この3つの施策が回り始めると、ポータルサイトへの依存度が下がります。
依存度が下がると何が起きるか。プランを下げる選択肢が生まれます。 あるいは、ポータルサイトの予算を「新しいエリアへの認知拡大」など、戦略的な投資として使えるようになる。
「止めたら新規が来なくなるから止められない」から、「ポータルサイトはこの目的で使っている」へ。これだけで経営の自由度がまったく違います。
まとめ
ポータルサイトに月3万払う前に試すべき3つのこと:
Googleビジネスプロフィールを「ちゃんと」やる(無料で最も来院意欲の高い検索に表示される)
LINE公式で既存患者との接点を切らさない(「なんとなく離脱」を防ぐ)
紹介プログラムを仕組み化する(コスパ最強の新規集客チャネル)
ポータルサイトを敵視しているわけじゃありません。ただ、一本足打法はリスクが高い。集客チャネルは複数持っておいた方がいい。その「もう1本」として、紹介は最有力候補です。
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