「紹介で来た新規客はリピートしやすい」とわかっていても、紹介キャンペーンの仕組みを作るのは面倒そうだと感じている店舗オーナーは多いのではないでしょうか。
実は、多くの店舗がすでに使っているLINE公式アカウントには「友だち紹介クーポン」という機能があります。2024年8月に追加されたこの機能を使えば、LINE上だけで紹介の仕組みを作ることが可能です。
この記事では、LINE公式アカウントの友だち紹介クーポン機能の使い方と、LINE単体でできること・できないことを整理し、紹介をより本格的に仕組み化する方法まで解説します。
なぜLINEが紹介キャンペーンに適しているのか
日本におけるLINEの月間アクティブユーザー数は1億人を超えています(2025年12月末時点)。日本の人口の約8割以上がLINEを利用しており、10代から60代以上まで年齢層を問わず使われています。
紹介キャンペーンにおいてLINEが強い理由は主に3つあります。
まず、メッセージの開封率が高い点です。メールの平均開封率が15〜25%程度であるのに対し、LINEメッセージの開封率はそれを大きく上回ります。紹介のお願いメッセージが読まれなければ紹介は発生しませんから、この差は大きいです。
次に、紹介リンクのシェアが自然な点です。LINEは日常的に友人・家族と連絡を取るツールです。紹介リンクをLINEで送ること自体が、ユーザーにとって違和感のない行動になります。メールやSMSで紹介リンクを送るよりも心理的ハードルが低いです。
そして、クーポン利用率が高い点です。LINEヤフーの調査によると、LINE公式アカウントの友だちになった人のうち、クーポンを利用した経験がある人は58.7%にのぼります。LINE上のクーポンは使われやすいということです。
LINE公式アカウントの「友だち紹介クーポン」とは
友だち紹介クーポンは、LINE公式アカウントのクーポン機能の一つです。
仕組みはシンプルです。既存の友だちがクーポンの紹介ページを他のユーザーにシェアし、紹介された人がアカウントを友だち追加すると、「紹介した人」と「紹介された人」の両方がクーポンを獲得できます。
設定手順は以下の通りです。
LINE公式アカウントの管理画面にログインし、左メニューから「クーポン」を選択します。「クーポンを作成」をクリックし、獲得条件で「友だちを紹介」を選択します。クーポンの内容(割引率、無料メニューなど)を設定し、有効期限や利用回数の上限を設定して保存します。
作成したクーポンはメッセージ配信で友だちに配信できます。受け取った友だちがシェアするだけで紹介が始まります。
LINE友だち紹介クーポンでできること・できないこと
LINE友だち紹介クーポンは「友だちを増やす」施策としては優秀です。ただし、「誰が紹介したか」「何人紹介したか」を把握できないため、紹介キャンペーンの効果を正確に測定したり、紹介者に段階的な報酬を設計したりすることはできません。
つまり、LINEの友だち紹介クーポンは「紹介の入口」としては有効ですが、「紹介を仕組みとして回す」ためには追加の工夫が必要になります。
LINEリッチメニューに紹介リンクを設置する方法
LINE公式アカウントのリッチメニュー(トーク画面下部に常時表示されるメニュー)に紹介リンクを設置すると、友だちがいつでも紹介にアクセスできる状態を作れます。
リッチメニューの設定手順は、管理画面の「リッチメニュー」から新規作成を行い、テンプレートを選択します。メニューの一つに「お友達紹介」のボタンを配置し、リンク先に紹介クーポンのURLまたは紹介プログラムのURLを設定します。
タップ率を上げるデザインのポイントとしては、「紹介で○○円OFF」のように特典内容を明示すること、目立つ色(赤やオレンジなど)をボタンに使うこと、そして「予約」「クーポン」と同じ列に並べて自然に目に入る位置に配置することが重要です。
LINE配信で紹介を促すメッセージ例文
LINEで紹介を促すメッセージの配信は、タイミングが重要です。施術直後の満足度が高いタイミングや、季節の変わり目のキャンペーン告知時が効果的です。
施術後のフォローメッセージに紹介を組み込む例としては、「本日はご来店ありがとうございました。仕上がりはいかがでしょうか? もしお気に召していただけましたら、お知り合いにもぜひご紹介ください。紹介いただいた方・ご紹介先の方、両方に○○の特典をご用意しています。」のような形です。
月に1回程度のリマインドメッセージとしては、「いつもご利用ありがとうございます。当店では友だち紹介キャンペーンを実施中です。お知り合いをご紹介いただくと、次回のご来店で使える○○をプレゼント。下のボタンからかんたんにシェアできます。」のような文面が考えられます。
配信頻度は月1〜2回程度が適切です。紹介の案内ばかりになるとブロック率が上がるため、通常のお役立ち情報やキャンペーン告知の中に自然に混ぜるようにしてください。
LINE単体の限界と、専用ツールを組み合わせる理由
LINE公式アカウントの友だち紹介クーポンは手軽に始められる反面、紹介マーケティングとして本格的に運用しようとすると壁にぶつかります。
最も大きな課題は、紹介者の特定ができないことです。「Aさんが3人紹介してくれた」「Bさんは紹介してくれていない」といったデータが取れないため、熱心な紹介者に追加の感謝を伝えたり、紹介数に応じた段階的な報酬を設けたりすることができません。
また、紹介データの分析ができないため、「紹介経由の新規客はリピート率が高いのか?」「どのタイミングの紹介が成約率が高いのか?」といった改善のためのデータも得られません。
FanLoopのような紹介プログラム専用ツールを使うと、紹介者ごとの固有リンクが発行されるため、誰が・誰を・いつ紹介したかを完全に追跡できます。LINEは「紹介リンクをシェアする手段」として使い、追跡と分析は専用ツールに任せるという組み合わせが、最も効果的な運用方法です。
よくある質問
Q: LINE友だち紹介クーポンは無料で使えますか?
LINE公式アカウントの機能として無料で利用できます。ただし、メッセージ配信には通数の上限があり、無料プランでは月200通までです。配信数を増やすには有料プランへの移行が必要です。
Q: 友だち紹介クーポンの効果はどれくらいですか?
LINEヤフーの事例では、友だち紹介クーポン経由で友だち追加した新規ユーザーの約半数がクーポン経由であり、そのうち約3割が実際に来店したという報告があります。また、紹介経由のユーザーはブロック率が通常の約4分の1と低い傾向があります。
Q: LINE紹介クーポンとFanLoopは併用できますか?
併用可能です。LINEの配信機能でFanLoopの紹介リンクを共有するという使い方が最も効果的です。LINEの到達率の高さとFanLoopの追跡・分析機能を組み合わせることで、紹介キャンペーンの精度を大幅に高められます。
まとめ
LINE公式アカウントの友だち紹介クーポンは、紹介キャンペーンを始める最初の一歩として有効な機能です。設定が簡単で費用もかからず、LINEの高い到達率を活かして紹介を促進できます。
一方で、紹介者の特定やデータ分析ができないという制約があるため、紹介を「仕組み」として継続的に運用していくには専用ツールとの組み合わせが効果的です。
まずはLINE友だち紹介クーポンから始めて、効果を実感できたらFanLoopのような専用ツールで紹介を本格化する、というステップがおすすめです。
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