「集客が課題なんです」
ネイルサロンのオーナーに話を聞くと、ほとんどの方がこう言います。でも、ひとくちに「集客の問題」と言っても、詰まっている場所はサロンによってまったく違います。
「そもそも存在を知られていない」のか。「知られてはいるけど予約されない」のか。「予約されたけど2回目が来ない」のか。
この3つは、それぞれ原因も対策も違う。風邪と骨折で処方する薬が違うのと同じです。まずは、自分のサロンがどこで詰まっているのか診断するところから始めましょう。
第1層:そもそも「存在を知られていない」
ネイルサロンの数はここ数年で急増しました。2024年のネイルサロン倒産は22件で過去最多。市場は拡大しているのにサロンが潰れている——つまり、競争が激しいのに「見つけてもらえていない」サロンが大量にあるということです。
特に自宅サロンやマンションの一室で営業しているサロンは、看板もないし、通りがかりの集客もゼロ。Googleで「地域名+ネイルサロン」と検索しても出てこないなら、そのサロンは存在しないのと同じです。
処方箋:まずは「検索で見つかる状態」を作る
Googleビジネスプロフィールに登録しているか。Instagramは週に3回以上更新しているか。ハッシュタグに「#地域名ネイル」を入れているか。お金をかけなくてもできることを、まずやっているかどうか。「集客できない」と言うサロンの多くは、この第1層でつまずいています。
第2層:知られてはいるけど「予約されない」
Googleにも出ている。Instagramもやっている。でも予約が入らない。これは「信頼の壁」にぶつかっています。
初めてのネイルサロンに予約を入れるのは、お客様にとってハードルが高い行動です。「施術が下手だったらどうしよう」「雰囲気が合わなかったら気まずい」——こうした不安を超えるだけの信頼材料がないと、予約ボタンは押してもらえません。
口コミがゼロ。施術事例の写真が少ない。ネイリストの顔や人柄がわからない。これでは「行ってみよう」とはなりません。
処方箋:「この人なら大丈夫」と思える情報を増やす
Instagramに施術事例を蓄積する。お客様の許可をもらってデザインの写真を投稿する。Googleの口コミを1件でも増やす。
そしてもうひとつ、最も強い信頼材料は「友達の推薦」です。口コミ件数が少ないうちは、紹介経由で来てもらうのが最短ルート。紹介なら「友達が通っているから大丈夫」という信頼が最初からある状態で予約してもらえます。
第3層:来てくれたけど「2回目が来ない」
新規のお客様は来ている。でもリピートしない。これが最もダメージが大きいパターンです。
新規1人あたりの集客コストは、リピーター維持の5倍以上かかると言われています。せっかく集めた新規が1回で離脱するなら、穴の空いたバケツに水を注いでいるようなもの。ホットペッパービューティーなどのクーポンサイト経由で来たお客様の3ヶ月リピート率は約27%。つまり約7割は、1〜2回で離脱しています。
処方箋:帰宅後の「つながり」を切らない
施術後にLINE公式アカウントで友だち追加してもらう。翌日にお礼メッセージを送る。3週間後に「付替え時期ですね」とリマインドを送る。
リピートしない原因の多くは「不満」ではなく「なんとなく忘れた」「なんとなく別のサロンのクーポンが目に入った」です。帰宅後もサロンとのつながりが続いていれば、「次もここに行こう」という気持ちが維持されます。
3つの層を同時に改善する「紹介」という仕組み
ここまで3つの層を見てきましたが、実は「紹介」は3つすべてに効く施策です。
第1層(認知):友達が紹介すれば、Googleに出てなくても知ってもらえる。第2層(信頼):「友達が通っている」がそのまま信頼材料になる。第3層(リピート):紹介経由のお客様はリピート率60%超。クーポン経由の倍以上。
集客施策は色々ありますが、1つの施策で3つの層すべてに効くものはそう多くありません。「客が来ない」の原因がどこにあるにせよ、紹介の仕組みを持っておくことは、あらゆるサロンにとってプラスに働きます。
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