「紹介カード、受付に置いてるんですけどね……」
多くの治療院・整体院の先生が、苦笑しながら言うセリフです。
名刺サイズの紹介カード。印刷して、受付カウンターに置いてある。でも減りが遅い。たまに持って帰ってくれる患者さんがいても、それが実際の来院につながったかは、正直わかっていない。
これ、先生の院だけの話じゃないです。紙の紹介カードが機能しにくいのには、ちゃんと構造的な理由があります。
紙の紹介カードが「使われない」3つの理由
1. 紹介のチャンスは院の外で来る。でもカードは財布の中
治療院の紹介って、どこで起きるか。院の中じゃないんです。
職場で同僚が「最近腰がつらくて」とこぼしたとき。家族が「肩こりがひどいんだけど、いいとこ知らない?」と聞いてきたとき。LINEのグループで健康の話題が出たとき。全部、紹介カードが手元にない瞬間です。
しかも治療院の紹介は「身体の悩み」が起点。悩みが出た瞬間に紹介できないと、その人は自分でネット検索を始めてしまいます。タイミングが命なのに、紙はそのタイミングに間に合わない。
2. 「この人に合うかわからない」と思うと、カードを渡しにくい
美容室と違って、治療院は「身体の痛み」という繊細な話題です。紙のカードを渡すと「あなた、身体おかしいんじゃない?」と言ってるように感じてしまう。
相手の痛みや悩みを聞いた流れで「ここいいよ」とリンクを送るのと、カードを取り出して渡すのでは、心理的ハードルがまったく違います。
3. 誰が紹介してくれたのか、追跡できない
紙のカードで来た患者さんが「紹介です」と言ってくれたとして、「誰の紹介か」が正確にわかるケースは多くない。問診票に書いてくれる人もいますが、書かない人もいる。
データがなければ、改善のしようがない。特典の設定が悪いのか、カードのデザインが悪いのか、そもそも紹介プログラムの存在が患者さんに伝わっていないのか。全部、闇の中です。
デジタルに変えると、何が変わるのか
デジタル化といっても、大げさなシステムの話ではありません。紹介カードの代わりに「LINEやSNSで送れるリンク」を使う。それだけです。
変化① 「あそこいいよ」の瞬間に紹介できる
スマホは常に手元にあります。同僚が「腰が……」と言った瞬間にLINEでリンクを送れる。そのリンクから特典付きで予約できる。この「その場で完結する」導線があるかないかで、紹介の発生率は大きく変わります。
治療院の紹介は「悩みが出た瞬間」がゴールデンタイム。デジタルなら、そのタイミングを逃しません。
変化② 「誰が・誰を・いつ」紹介したかが全部見える
デジタルの紹介リンクは、クリック数も来院数も、誰経由かもトラッキングできます。
「Aさんは3人紹介してくれてる」「腰痛の患者さんからの紹介が多い」「火曜の夕方に紹介リンクがクリックされやすい」——こういうデータが見えると、やるべきことが明確になります。
変化③ 先生が「紹介してください」と言わなくてよくなる
施術後に「よかったら周りの方にも……」と切り出すのが苦手な先生は多いはず。患者さんとの信頼関係を大事にしているからこそ、営業っぽいことはしたくない。
デジタルなら、待合室のPOPやLINEメッセージが代わりにやってくれます。仕組みが自動で回る。先生は施術に集中できる。
「手渡しの温かみ」は本当に必要か
「でも紙のカードの方が、気持ちが伝わる気がする」——わかります。
ただ、紹介カードの目的は「紹介を発生させること」であって、「紙の質感を届けること」ではないですよね。
患者さんが知人に「あそこの先生、本当にいいよ」と自分の言葉で伝えてくれること。それが一番の「気持ち」です。その後の導線は、スムーズであればあるほどいい。
治療院の紹介には「身体の悩み」という時間制限がある。痛みが出た瞬間に紹介リンクを送れるか、カードを渡す機会を待つか。答えはシンプルです。
まとめ
紙の紹介カードがダメなわけではありません。ただ、紙だけに頼っているなら、かなりの紹介チャンスを取りこぼしている可能性が高い。
デジタル化のポイントは3つ。
患者さんのスマホから、いつでも紹介リンクを送れる状態にする
「誰が・誰に・いつ」紹介したかをデータで見える化する
先生が直接お願いしなくても、仕組みが回るようにする
紹介カードを刷り直す前に、一度検討してみる価値はあると思います。
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