UGCの定義と種類
UGCとは何か
UGCとは、ユーザーが自発的に作成・投稿するコンテンツです。
UGCは「User Generated Content」の略です。日本語では「ユーザー生成コンテンツ」と訳されます。企業やブランド、クリエイター本人ではなく、一般のユーザーが作成するコンテンツを指します。
例えば、商品のレビュー投稿、SNSでの使用感シェア、ファンアート、推し活投稿、口コミなどがUGCです。
UGCの具体例
UGCには様々な形態があります。
テキスト系のUGCとして、商品レビュー、口コミ、ブログ記事、SNS投稿、Q&Aサイトへの投稿などがあります。
画像系のUGCとして、Instagram投稿、商品の使用写真、ファンアート、コーディネート投稿などがあります。
動画系のUGCとして、YouTubeレビュー動画、TikTok投稿、開封動画(アンボクシング)、使い方動画、切り抜き動画などがあります。
音声系のUGCとして、ポッドキャスト、音声レビュー、「歌ってみた」「弾いてみた」などがあります。
UGC・CGM・IGCの違い
UGCと混同されやすい用語との違いを整理します。
CGMは「Consumer Generated Media」の略です。ユーザーの投稿によって成り立つメディアやプラットフォームを指します。UGCが「コンテンツそのもの」を指すのに対し、CGMは「UGCが集まるメディア」を指します。食べログ、価格.com、クックパッド、WikipediaなどがCGMです。
IGCは「Influencer Generated Content」の略です。インフルエンサーが作成するコンテンツを指します。UGCは「一般ユーザー」が作るコンテンツです。IGCは「インフルエンサー」が作るコンテンツです。IGCは企業からの依頼(PR案件)で作成されることが多いです。
UGCが注目される理由
UGCが注目される理由を解説します。
消費者は広告より口コミを信頼する
消費者の購買行動が変化しています。
広告への不信感が高まっています。Nielsen社の調査によると、消費者の92%が広告よりも知人の推薦を信頼するとされています。
企業発信のコンテンツは「売り込み」と感じられやすいです。一方、一般ユーザーが作るUGCは「本音」と受け取られます。
SNSの普及
SNSの普及により、一般ユーザーも発信者になれる時代になりました。
誰でも簡単にレビューや感想を投稿できます。それが多くの人の目に触れるようになりました。企業と消費者の情報発信力の差が縮まっています。
購買前の情報収集行動の変化
消費者は購入前にUGC(レビュー、口コミ)を参考にすることが一般的になりました。
「商品名 口コミ」「商品名 レビュー」で検索する行動が当たり前になっています。UGCがない商品は購入をためらわれることもあります。
UGCを活用するメリット
メリット1:信頼性が高い
UGCは企業発信より信頼されやすいです。
「実際に使った人の声」は、企業の宣伝より説得力があります。特に購入検討中のユーザーはUGCを重視します。
メリット2:コンテンツ制作コストがかからない
UGCはユーザーが自発的に作るため、企業やクリエイターの制作コストがかかりません。
自社でコンテンツを制作するには時間とコストがかかります。UGCは無料で継続的に生まれます。
メリット3:多様な視点が得られる
UGCは多様なユーザーが作るため、企業では思いつかない視点が得られます。
ユーザーならではの使い方、意外な活用法、リアルな感想などが含まれます。企業発信では伝えにくい情報を補完してくれます。
メリット4:SEO効果がある
UGCはSEOにも効果があります。
レビューや口コミは「商品名+口コミ」「商品名+レビュー」で検索されることが多いです。UGCがあることで検索流入が増えます。
メリット5:コミュニティ形成につながる
UGCの投稿を通じて、ユーザー同士のコミュニティが形成されます。
ファンアートを投稿したファン同士がつながります。同じ商品を使うユーザー同士が情報交換します。UGCがコミュニティの核になります。
UGCを活用するデメリット・注意点
ネガティブなUGCも発生する
UGCにはネガティブな口コミやレビューも含まれます。
良い評価だけでなく、悪い評価も自由に投稿されます。ネガティブなUGCを削除しようとすると炎上リスクがあります。真摯に受け止めて改善につなげる姿勢が重要です。
コントロールが難しい
UGCの内容やタイミングは企業がコントロールできません。
いつ、どんな内容が投稿されるかは予測できません。ブランドイメージと異なる使い方をされるリスクもあります。
著作権への配慮が必要
UGCを自社の広告やサイトで使用する場合、著作権への配慮が必要です。
UGCの著作権は投稿者にあります。許可なく使用すると著作権侵害になる可能性があります。使用前に投稿者の許諾を得る必要があります。
ステマ規制への対応
企業がUGCを「やらせ」で作らせるとステマになります。
2023年10月から施行されたステマ規制により、企業が依頼して作らせたコンテンツには「PR」表示が必要です。表示がないと景品表示法違反になる可能性があります。
UGCは「自発的に作られるもの」であることが重要です。
UGCを促進する方法
UGCを増やすための具体的な方法を解説します。
ハッシュタグキャンペーン
特定のハッシュタグをつけて投稿してもらうキャンペーンです。
「#〇〇愛用者」「#〇〇のある暮らし」といったハッシュタグを設定します。投稿を促します。
ハッシュタグキャンペーンのポイントは3つです。覚えやすく入力しやすいハッシュタグにすること。投稿のメリット(抽選でプレゼントなど)を設けること。公式アカウントでリポストや紹介をすること。
レビュー・口コミ依頼
購入者にレビューや口コミの投稿を依頼します。
購入後のフォローメールでレビュー投稿をお願いする方法が一般的です。レビュー投稿でポイントや割引を付与する方法もあります。
UGCコンテスト
UGCのコンテストを開催し、優秀作品を表彰します。
「ファンアートコンテスト」「活用アイデアコンテスト」など、投稿を競う形式です。コンテスト形式にすると、質の高いUGCが集まりやすくなります。
公式でのUGC紹介
投稿されたUGCを公式アカウントや公式サイトで紹介します。
「自分の投稿が公式に取り上げられた」という体験は、ユーザーにとって大きなモチベーションになります。リポストや紹介を積極的に行いましょう。
紹介プログラムとの連携
紹介プログラムとUGC促進を連携させます。
紹介時に「SNSでシェア」を促す導線を用意します。紹介投稿に特定のハッシュタグをつけてもらいます。紹介活動がそのままUGCになります。
クリエイターのためのUGC戦略
クリエイターがUGCを活用する方法を解説します。
クリエイターにとってのUGC
クリエイターにとってのUGCは、ファンが自発的に作るコンテンツです。
ファンアート、推し活投稿、感想ツイート、切り抜き動画、「歌ってみた」「踊ってみた」などが該当します。ファンがクリエイターに関連して作るコンテンツ全般です。
UGCがクリエイターにもたらす効果
UGCはクリエイターの認知拡大とファン獲得に大きな効果があります。
認知拡大の効果があります。ファンの投稿がそのファンのフォロワーに届きます。新たな視聴者を獲得できます。
信頼性向上の効果があります。「他のファンも応援している」という社会的証明になります。新規ファンの参入ハードルが下がります。
コミュニティ活性化の効果があります。ファン同士がUGCを通じてつながります。コミュニティが盛り上がります。
クリエイターの負担軽減にもなります。ファンが作るコンテンツは、クリエイター自身の発信を補完してくれます。
クリエイターがUGCを促進する方法
具体的な促進方法を紹介します。
ファンアートの歓迎を明示しましょう。「ファンアート大歓迎です」「#〇〇ファンアート で投稿してください」と明示します。ファンが投稿しやすくなります。
ファンアートを紹介・リポストしましょう。ファンが作ったコンテンツを公式で紹介します。他のファンも「投稿したい」と思うようになります。
投稿しやすいテーマを提供しましょう。「〇〇チャレンジ」「〇〇を描いてみて」など、お題を提供します。投稿のハードルが下がります。
UGCコンテストを開催しましょう。ファンアートコンテスト、切り抜き動画コンテストなどを実施します。優秀作品を表彰します。
紹介投稿を促しましょう。「友達に紹介する時はこのハッシュタグをつけてね」と伝えます。紹介投稿がUGCとして蓄積されます。
UGC活用の注意点
クリエイターがUGCを活用する際の注意点です。
ファンアートの二次利用は許諾を取りましょう。ファンアートの著作権はファンにあります。グッズ化や動画での使用などには許諾が必要です。
ネガティブなUGCへの対応も考えておきましょう。批判的な投稿も発生します。削除依頼や反論は逆効果になることが多いです。真摯に受け止める姿勢が重要です。
ガイドラインを明示しましょう。「ファンアートOK」「切り抜き動画OK」など、許可されていることを明示します。ファンが安心して投稿できます。
UGCの効果測定
UGCの効果を測定する方法を解説します。
測定すべき指標
UGC投稿数は、特定ハッシュタグの投稿数やブランド名の言及数を測定します。
エンゲージメントは、UGCへのいいね、コメント、シェア数を測定します。
リーチとインプレッションは、UGCがどれだけの人に届いたかを測定します。
UGC経由の流入は、UGCからのサイト訪問、登録、購入数を測定します。
センチメントは、UGCの内容がポジティブかネガティブかを分析します。
測定ツール
測定に使えるツールは複数あります。
SNS公式アナリティクスでは、Instagram InsightsやTwitter Analyticsが使えます。
ソーシャルリスニングツールでは、MeltwaterやBrandwatchが使えます。
ハッシュタグ分析ツールも活用できます。
よくある質問(FAQ)
Q. UGCとCGMの違いは何ですか?
UGCは「コンテンツ」を指します。CGMは「メディア」を指します。
UGCはユーザーが作成したコンテンツそのものです。CGMはUGCが集まるプラットフォームです。食べログやクックパッドはCGMです。
Q. UGCを自社の広告で使っても良いですか?
投稿者の許諾が必要です。
UGCの著作権は投稿者にあります。広告やサイトで使用する場合は事前に許可を得る必要があります。
Q. UGCが増えない場合はどうすればいいですか?
まずは投稿しやすい環境を整えましょう。
ハッシュタグの明示、投稿のリポストや紹介、投稿のメリット(抽選プレゼントなど)の提供で、投稿のハードルを下げることが重要です。
Q. ネガティブなUGCにはどう対応すべきですか?
削除依頼や反論は避け、真摯に受け止めましょう。
正当な批判であれば改善につなげます。誤解であれば丁寧に説明します。炎上を避けるために、感情的な対応は控えましょう。
Q. クリエイターがファンのUGCを活用するメリットは?
認知拡大、信頼性向上、コミュニティ活性化に効果があります。
ファンのUGCは新規ファン獲得の強力な武器になります。ファンが「自分の投稿が取り上げられた」と感じることで、ファンのロイヤルティも向上します。
まとめ
UGCとは、ユーザーが自発的に作成・投稿するコンテンツの総称です。
UGCには多様な形態があります。テキスト(レビュー、口コミ)、画像(Instagram投稿、ファンアート)、動画(YouTubeレビュー、切り抜き動画)などです。
UGCを促進する方法は5つあります。ハッシュタグキャンペーン。レビュー依頼。UGCコンテスト。公式でのUGC紹介。紹介プログラムとの連携。
クリエイターにとって、UGCは認知拡大とコミュニティ活性化の強力な武器です。ファンアート、推し活投稿、感想ツイートなどがUGCです。ファンが投稿しやすい環境を整え、投稿を歓迎・紹介することでUGCを促進しましょう。
ファンの力を借りて、コンテンツとコミュニティを成長させましょう。